2016年5月22日日曜日

Soundfort Q9とLUXMAN CL35III管球式アンプ

JBL S101がエッジ交換により蘇った事により、俄然、音に対する意欲が湧いてきた。これを機会にアンプも換えようと言うのである。
以前、音楽はレコードプレーヤー、オープンデッキ、カセットデッキ、CDプレーヤーを使って聴いてきたが、いまはパソコンだ。
パソコンに入っている音楽データの拡張子はwavであるが、更にスペックアップしたDSB音源を再生できるアンプを探したら、SoundfortのQ9と言う真空管 USB ハイブリッド アンプが、目に留まった。

このQ9はプリアンプ部だけに真空管を使っているという変わり種。出力は12W×12Wと小さいが、マンション生活では十分である。スペックを見るとPCM 96kHz/32bit および DSD64フォーマット対応となっている。ハイレゾ対応の音楽は未だ少ないので、気に入ったのになかなか出合えないかも知れないが、今後を見越して、このアンプを使ってみることにした。

このアンプ、トロイダルトランスの赤がやけに目立つデザインだ。黒のパネルに赤文字というのは良くあるパターンだが、かなり思いきった事をしたものだ。まぁ、これでも良いが、シルバーだと、どんな感じになるんだろう。
右奥で光っているのは入力段の増幅回路に使用している3極真空管(6C3)である。
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音のチェックはマンハッタン・ジャズ・クインテットのものでやってみた。このCDは1980年代のものだが音楽性も録音も良いので、処分せずに、ずっと持ち続けている。環境の制限により大きな音は出せないが、このアンプ、音の分解能、厚みもあって聴きやすい音である。低域から高域までバランスよく出ている感じだ。
ボリュームを0にして、S101に耳を近づけると残留ノイズというべきジッジッというのが少し聞こえる。これはもちろん通常、聴く位置ではわからない。
結局のところ、このMJQのCD9枚を全部聞いてしまった。こんな事は前のアンプでは無かったから、やはり良いのだろうね。

真空管アンプと言うと直ぐに思い出すのが、「すずめのおやど」の真空管アンプ。
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この写真が載っているブログにはこの真空管アンプの型名が書いていないが、この写真を頼りに調べて見たら、LUXMAN  CL35III 管球式コントロールアンプのようである。発売は1974年10月、価格は158,000円となっていた。これをいつ、どこで、いくらで買ったのだろう。
訂正:ご本人からのメールによると、画像のはプリメインアンプLUXMAN SQ38FDとのこと。デザインがそっくりなので、間違いました。(2016/06/03)

このコントロールアンプの使用真空管は12AX7×6本12AU7×1本と言うことを知って懐かしさがこみ上げて来た。私の高校時代、よく使った真空管だ!

いま、このブログを書きながら聴いているのはチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーであるが、録音は1972年と言うから、もう40数年前のものである。ここでのお気に入りはサムタイム・アゴー・ラ・フィエスタでのヴォーカル(フローラ・ピュリム)なのだ。
歌の出だしはこんな歌詞から始まる。
Sometime ago I had a dream
It was happy  It was lasting  It was free
And now in life O can’t you see
How we can make that dream  into reality

このレコード、新冠のレ・コード館にないかな~。今度、行って調べて来よう。

2016年5月7日土曜日

JBL S101のエッジ交換

現在のオーディオシステムはシンプルである。HPのノートパソコンとケンウッドKAF-A55をUSB接続で聴いている。このノートパソコンの中にはCD150枚分が非圧縮のwavデータとして保存してあるのだが、そのほとんどは1990年以前のものである。

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このS101のエッジがかなり傷んでいることは前回のブログで書いたが、いまはもうボロボロ状態。何れ機会を見て、エッジ交換をしようと思っていた。
このS101に合うエッジをどこで買うか、ネットで探していたら、
ノースウエスト トレーディング(Northwest Trading)と言うのがあった。接着剤・筆・マニュアルがついていて、送料も定形外だと無料。
品名はJBL 4425(2214H)等用エッジペア 3,180円
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フロントグリルを外して見ると、こんな風になっていた。低音を出さないようにして、小音量で聴くとそれなりに鳴っているので、このままでも実は聴ける。
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先ずは4本のスクリューを外して、黄色のクロスの上に置いた。もう既にエッジがコーン紙から剥がれているので、エッジの取り外しは簡単であった。
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エッジとフレーム間はスポンジと両面テープで固定していた。両面テープの糊は綺麗に取れないが、カッターナイフで何回も擦った。その流れでフレーム部に付着している糊も同様に取り除いた。
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手持ちの両面テープを半分幅に切り、一面に貼った。
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これで下準備は完了だ。あとは問題のエッジ貼り。
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付属の接着剤を少し希釈して、フレーム部全体に筆で多めに塗った。そして、スクリュー穴を避けて、スポンジをエッジの上に貼り、上から指で押し付けた。
※エッジのスクリュー穴部ははマニュアルに書いてあった電気コテは使わず、時計ドライバーと実際のスクリューで穴を開けた。
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いよいよ、コーン紙とエッジの接着だ。先ずは少量の接着剤でやってみたが、どうも付きが悪い。コーン紙裏側の接着剤の残りが影響しているようだ。
そこで、接着剤の濃度は筆に水を少し付けたのを、原液の接着剤でかき混ぜ、とにかく多めに塗った。この白っぽい部分は乾くと透明になると言うので、あまり気にしなかった。
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これは次の日、撮影したS101である。外観的にはS101が蘇ったような雰囲気だが、ロール部の膨らみが気になった。これだとフロントグリルの面とギリギリに感じる。そこで、フロントグリルはしっかり奥まで押し付けないで、少し浮かす気分で取り付けた。
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これまで、低域は絞って鳴らしていたが、ストレイトでも問題のない音になった。
今度はこれをハイレゾ対応の音源とアンプで鳴らして見ようかな、と気分になって来た。
※この作業に要した時間:半日ちょっと言うところか。